ボイラ水処理の相談を受けていて、いつも感じるのは「正解は一つではない」ということです。
- スケールを防ぐこと。
- 腐食を止めること。
- 分析値を基準値に合わせること。
どれも間違いなく大切な要素ですし、水処理を考える上で避けて通ることはできません。
ただ、実際の現場を見ていると、同じ数値、同じ設備仕様であっても、まったく同じ結果になることはほとんどありません。
ボイラの使われ方や運転条件は、地域ごと、工場ごと、担当者ごとに大きく異なるからです。
薬品をしっかり入れれば安心、という単純な話でもありません。
確かに、短期的には数値が安定することもあります。
しかし、入れすぎることでブロー量が増え、水やエネルギーのロスにつながったり、管理がかえって複雑になるケースも見てきました。
また、入れなさすぎるとpHが上がらないP比も上がらない等の問題があります。
私たちが意識しているのは、「今きれいな数値を出すこと」(←めっちゃ大事です)よりも、そのボイラが無理なく、安定して長く動き続けることです。
分析結果は大切ですが、それだけを見て判断することはありません。
- どのような運転の仕方をしているのか
- 負荷は安定しているのか、変動が大きいのか
- 日常の管理を誰が、どの程度の手間で行っているのか
そういった現場の状況を含めて考えなければ、水処理は長続きしないと感じています。
ボイラ水処理は、劇的な変化が目に見える仕事ではありません。
トラブルが起きなければ、何もしていないように見えることもあります。
それでも、
- スケールが付かない。
- 腐食が進まない。
- 急な停止が起きない。
そうした「当たり前の日常」を支えているのが、ボイラ水処理の役割だと思っています。
派手さはありませんが、現場を静かに支え続ける。
そのために、今日も「ちょうどいい水処理」を探しています。


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