姫路の地場産業といえば、昔から「鎖・燐寸(マッチ)・皮」と言われることがあります。
弊社も以前は、マッチ会社さんとの取引がかなりありました。ただ、時代の流れもあり、今ではお付き合いのある会社もかなり少なくなったように思います。
マッチから遠ざかる日常
マッチからライターへ。そして最近では、たばこを吸わない人も増えました。
私自身もたばこをやめたので、ライターを使う機会すらほとんどなくなりました。
そう考えると、マッチという存在そのものが、少しずつ日常から離れていっているのかもしれません。
工場に漂う、あの匂い
それでも、マッチ会社へ行くと、なんとも言えない独特の匂いがあります。
- 木の香り
- ボンドの匂い
- 頭薬の匂い――赤燐の匂いなのかもしれません
私はあの匂いが嫌いではありません。
マッチ工場の社宅で育った子ども時代
というのも、実は父親がマッチ会社に勤めており、私は小さい頃、その工場内にある社宅に住んでいました。
今思えば、自分の家がマッチ工場の中にあるような感覚でした。子どもの頃は当たり前だった景色も、今思い返すと少し不思議です。
工場の空気。木材の匂い。薬品の匂い。
そういうものの中で育ったせいか、私は今でも工場へ行くとどこか落ち着くところがあります。
人生は、後からつながっていく
そして不思議なのは、子どもの頃に見ていた薬品を、大人になって自分が販売する側になるとはまったく思っていなかったことです。
人生というのは、後から振り返ると、どこかでつながっているものだと感じます。
今では少なくなったマッチ工場ですが、私にとっては、仕事の原点のような風景として今でも記憶に残っています。
~続く~


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